新訳ジャム詩集 尾崎 喜八 訳
※ルビは「語の直後に小さな文字」で、傍点は「アンダーライン」で表現しています。
『暁の鐘から夕べの鐘まで』 (一八九八年) | ||||
日曜日には | ||||
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『桜草の喪』 (一九〇一年) | ||||
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『雲の切れま』 (一九〇二年〜一九〇六年) |
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「悲しみ」 |
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あしたで一年になる | ||||
「いろいろの詩」 | ||||
私は森の中で踏んだ | 人の言う事を信じるな | 私を慰めてくれるな | ||
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「木の葉を纏った教会堂」 | ||||
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「念 珠」 | ||||
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『四行詩集』 (一九二三年〜一九二五年) | ||||
聖なるぬかるみ | 朝飛ぶ鳥 | 昼間の女労働者 | ||
四 季 |
『わが詩的フランス』 (一九二六年) | ||||
蝶の採集 | イトロの泉 | ジョワユーズ川の片隅 |
『泉』 (一九三六年) | |||
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訳者の後記 (尾崎喜八) | |||
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『暁の鐘から夕べの鐘まで』
序 詩
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私が死んでゆく時には
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家は薔薇の花と
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静かだ
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きょうはきょうはヴィルジニーの 一八九四年七月八日、日曜日。
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青い雨傘を手に
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私は果樹園へ入って行った
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これらはすべて人間の労働
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私は愛する、そのかみの
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昔の海軍
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もしもお前が
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日曜日には
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僕は素焼のパイプを
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古い村は
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美しい日を浴びて
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哀れな犬は
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谷
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あすこに悲しく灰色をした
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彼女は寄宿学校へ行っている
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私は牧場にいる
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人は言う、クリスマスには
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平和は森の中にある
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この農家の息子は
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水が流れる
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百姓が、夕がた
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牧場には
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お前は裸になるだろう
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樹脂が流れる
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おお! この匂い
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箕から立つ埃
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お前は来るだろう
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正午の村
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あなたは書いた
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私はお前が貧乏なのを
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秋が来た
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思い出しながら
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恋人よ、覚えているか
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私は空を眺めていた
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なぜ牛たちは
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雪が降るだろう
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驢馬は小さくて
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其処には水差しがあった
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いつになったら
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聴け、庭の中
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『桜草の喪』
哀 歌 第一
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哀 歌 第十四
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去年のさまざまな物が
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星を所望するための祈り
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子供の死なぬための祈り
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素朴な妻を持つための祈り
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私の死ぬ日が美しい
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驢馬と共に天国へ行くための祈り
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神をたたえるための祈り
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或る最後の望みのための祈り
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『雲の切れ間』
「悲しみ」
私は彼女が欲しい
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彼女は降りて行った
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或る詩人が言った
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彼女は持って来た
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去年咲いたリラの木が
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二本のおだまきが揺れていた
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あしたで一年になる
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「いろいろの詩」
私は森の中で踏んだ
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人の言う事を信じるな
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私を慰めてくれるな
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煤けた宿屋には
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子供が絵暦を読んでいる
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私に思い違いはない
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種子は選ぶ事を知っている
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昆虫のように
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「木の葉を纏った教会堂」
燃えさかる太陽に
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祈りは花のように大空へ
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御堂のまわりには野の平和が
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詩人はもう昔のように
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なぜかと言えば今では
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夏の盛りが近づいた時
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彼は道路工夫に言った
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その日御堂は
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アメリカ胡桃の実が一つ
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御堂はまた鐘を鳴らした。
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詩人とその友だちとが
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お前の青空の声を上げよ
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私の謙虚な友
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人は見る、秋になると
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「念 珠」
苦 悩
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鞭 打
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茨の戴冠
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担十字架
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磔 刑
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『四行詩集』
驟 雨
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花摘み
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天 馬
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バスティード・クレーランスの鐘
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天 稟
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町へ来た百姓女
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溪 谷
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葬儀人夫に
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聖なるぬかるみ
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朝飛ぶ鳥
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昼間の女労働者
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四 季
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『わが詩的フランス』
サンパレーの家
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アンリ・デュパルクの家にて
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オッソーの牧歌
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ルールドの洞窟
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ユルシュヤヘの遠足
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オート・プロヴァンス
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布教師
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石 工
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フランスの或る元帥の肖像
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蝶の採集
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イトロの泉
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ジョワユーズ川の片隅
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『泉』
カザノーヴの泉
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訳者の後記
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